全国観光特産検定

全国観光特産検定 観光特産士® 全国観光特産検定は、全国の特産品を持つ地域の観光や文化に関し、一定の知識を持った人に一般社団法人日本観光文化協会が合格証を付与するものです。

日本観光特産大賞2020「グランプリ」『城下町・新潟県村上市 鮭のまち「村上鮭」』
金賞「優秀賞」『ベニバナの郷・山形県河北町発祥「冷たい肉そば」』
金賞「ニューウェーブ賞」『能登町(のとちょう)「イカの駅つくモール」と特産物「小木イカ」』

日本観光特産大賞「グランプリ」

城下町・新潟県村上市 鮭のまち『村上鮭』

受賞団体

新潟県村上市観光課

商品特性

村上では平安時代から京都の王朝貴族に献上されていたことが記録に残っており、江戸時代には自然ふ化増殖システムである「種川の制」が考案され、増殖に努めた。このような長い歴史の中から、独特の鮭文化が築き上げられ、一年を通しておいしく食べられる百種類以上の鮭料理が生み出されている。

推薦の言葉

「サケといえば、北海道や東北を思い浮かべる人が多いと思う。その一方、サケ文化の歴史と100種類を超える料理の多様性という点では新潟県村上市が日本一だと言えるのではないでしょうか。山形県に接する県最北の町に流れる豊かな川と寒風が育む独自の味覚、この町でサケが代表格の塩引き鮭の体験やサケ文化の歴史が長年に渡って引き継がれている。」日野隆生(東京富士大学教授)

「鮭の塩引きは、村上を代表する鮭調理の横綱である。独特の気候風土の中でじっくり発酵、熟成させることで、旨味が凝縮し、新巻鮭や塩鮭とは違った独特の深い味わいとなる。そのおいしさに驚く人が増えている。また、千尾もの塩引き鮭が吊るされる風景は村上の風物詩である。」舘和彦(愛知学泉大学家政学部教授)

「知る人ぞ知る村上の鮭。これを買うためだけに訪れる通や料理人の心をあなたも体験してほしい。鮭を日常的に食べる日本人なら知らないとは言わせないくらいにブランドを上げてほしい。」斎藤省吾(日本商品開発士会理事)

「種川を整備して鮭の産卵環境を整え、稚魚が川を下る春の漁を禁止とするなどの「種川の制」を定め、自然繁殖に努めた歴史がある。また、厳しい自然の中で生かされているといった感謝の念が、恵みを余すところなく活用すべく多くの料理法を編み出し、各家庭の年中行事の中に深く浸透している。生活へ深く根差した共存共栄の地域文化を、しっかり守り伝えようとする日々の営みを感じさせてくれる一品である。 」金廣利三(販路コーディネータ認定講師、6次産業化プランナー)

「地域の特産を観光資源として考え、「つるし鮭」など、現地へいかなければ見られない「観光の取り組み」を評価した。」田中美智子(6次産業化プランナー、販路コーディネータ認定講師)

鮭のまち『村上鮭』グランプリ受賞キャンペーンについて

日本観光特産大賞2020において「城下町・新潟県村上市鮭のまち『村上鮭』」がグランプリを受賞したことを記念して、大洋酒造株式会社様では以下のキャンペーンを実施されました。

鮭のまち『村上鮭』グランプリ受賞キャンペーン
  1. 期間 令和3年6月1日~8月末日まで
  2. 内容 上記期間に下記対象商品のキャンペーン首掛けからポイント部を切り取り、官製はがきに必要枚数を貼付して応募。抽選で、塩引き鮭等、鮭に関する商品が当たります。
  3. 対象商品  定番商品:金乃穂、特別本醸造、越乃松露、特別純米の720MLと1.8L
    限定流通:紫雲(普通.純米吟醸)、北翔(普通、純米吟醸)、越乃湧清水、越乃生一本
  4. 応募品 塩引き鮭(3名)、鮭加工品(5名)、山廃特別純米SAKE×SAKE(10名)

金賞「優秀賞」

ベニバナの郷・山形県河北町発祥『冷たい肉そば』

受賞団体

企業組合かほく冷たい肉そば研究会

商品特性

河北町における肉そばは、かつおや昆布などでダシをとった温かいタレに牛肉などを載せるような「全国標準」とは異なり、コシの強い田舎そばに、鶏肉からダシをとった甘じょっぱいタレをかけ、親鶏のチャーシューと小口に刻んだネギを載せるのが「河北町式」。 町内約20店舗でこの肉そばを提供し、13店舗のそば屋さんで結成する「谷地の肉そば会」が味を守り続けている。まさに、河北町民のソウルフードである。

推薦の言葉

「河北町式の冷たい肉そばは、鶏のだしがしっかり効いた個性を放つ逸品である。町内の多くの店で提供され、麺がのびずゆったりおいしく食べられるのも魅力。」舘和彦(愛知学泉大学家政学部教授)

「戦前からの歴史ある食べ物が、現代のインターネットを通じて口コミ、マスコミにて情報が拡散している点や、産地としての歴史や食文化の歴史が現代にマッチしている点を評価した。」田中美智子(6次産業化プランナー、販路コーディネータ認定講師)

「馬肉で一杯飲んでいた頃から時代は流れ、入手し易い鶏肉で代替するようになったと言う。締めの蕎麦は、時間が経っても伸びない様に冷や汁で対処するなどの策が伺える。」金廣利三(販路コーディネータ認定講師、6次産業化プランナー)

「そばの薫りと太めの麺に、出汁の効いたつゆと噛み応えのある親鳥のチャーシュー。コロナ禍で普通のそばに飽きていたら、この年末には是非食べてもらいたい。」笠谷圭児(経済産業省認可セールスレップ・販路コーディネータ協同組合理事)

金賞「ニューウェーブ賞」

石川県能登町「イカの駅つくモール」と特産物「小木イカ」

受賞団体

石川県能登町ふるさと振興課

商品特性

能登町小木港は日本イカ三大漁港の一つ。築地市場では特産物の「小木イカ」は「小木物」として、主に料理店で重宝されている。近年では、船団を組んでの漁を行っており、「船凍イカ」として売り出されている。さらに、地元では昔から水揚げしたイカの内臓を使って「いしり」(魚醤)の製造も盛んで、独特の食文化がある。

推薦の言葉

「特産物の小木イカをメインにした道の駅「イカの駅」を作って、人の集まる仕組み=観光資源としての取り組みを行った。何より、「イカ」をメインにした駅は珍しく、まったく新たな切り口として、もっとアピールして「カニ」や「まぐろ」「さば」に追随する海産として、注目を集められることに期待したい。」小財誓子(6次産業化プランナー、商品開発コーディネーター認定講師)

「イカの町能登小木で行われるイカの祭り「イカす会」など、地域の資源を使い、活用して地域内・近郊の人々へ訴求させる、盛り上がるイベントを実施している。このようなコトづくりを開催することで、地域内の人々にも地元特産を再認識させ、域外の人々にも広報を施し、地域へ招待するモノやコトにもつながる取り組みがなされている、など地域全体で取り組む流れが出来ている。」槙利絵子(観光特産士マイスター、観光コーディネーター)

(一社)日本観光文化協会 小塩会長からのコメント

一般社団法人日本観光文化協会では、コロナ禍で苦しんでいる日本各地の観光特産から観光特産大賞を選ぶ活動を通して、全国の観光特産に注目し、全国の地方・観光地の産業を全力で応援したいと考え、「自宅に居ながら旅行気分を味わいたい」「ずっと行きたかったあの観光地の特産品を味わいたい」といった気持ちに応えるべく、2020年、今年の観光特産大賞の審査を行い、以上のように決定しました。

今年ノミネートされた特産品・特産物20品

北海道東神楽町 大雪山に見守られた東神楽町「ななつぼし、ゆめぴりか」/青森市浪岡町 羽州街道宿場町浪岡の「アップルサイダー」/宮城県白石市「白石産ササニシキ」/秋田県大館市「大館とんぶり」/山形県河北町 ベニバナの郷・山形県河北町発祥 「冷たい肉そば」/栃木県宇都宮市 日光で育つ「ニッコウイワナ(川魚・川魚加工品)」/新潟県村上市 城下町・新潟県村上市 鮭のまち「村上鮭」/新潟県十日町市 歴史ある旧跡のまちで育まれた「妻有そば・うどん」/石川県能登町「イカの駅つくモール」と特産物「小木イカ」/福井県福井市 「はまなみそ、越前おろしそばつゆ」/岐阜県郡上市 地域団体商標登録済 まちづくりプロジェクト「奥美濃カレー」/静岡県浜松市 浜名湖 「遠州詠歌(和菓子)」/兵庫県淡路市 淡路島「淡路のしらす丼」/鳥取県大山町 大山国立公園「大山山麓」のふもとに広がる「大山の白ネギ」/愛媛県 南予の自然が育む「カマンベールチーズ「森のろまん」/愛媛県 西予の自然の里「和栗(ペースト・あん・甘露煮)」/福岡県糸島市 玄界灘「糸島鶏の炭火焼」/福岡県宗像市 世界遺産「神宿る島」で味わう 「鐘崎の玄海もん」/熊本県あさぎり町 球磨川流域の景観から生まれた、あさぎりの「野菜粉末パウダー」/熊本県上天草市  天草「大矢野の 黄金のハモ」

観光特産大賞とは

「観光特産大賞」とは、毎年12月にその年のヒット商品である観光特産品を一般社団法人日本観光文化協会が表彰してゆく制度です。

昨年の観光特産大賞「グランプリ」はそばの作付面積が信州を超え日本一という北海道幌加内町で作られている「幌加内そば」が見事大賞「グランプリ」を受賞。また、金賞「優秀賞」が岡山県真庭市の「蒜山ヤマブドウのワイン」、金賞「ニューウェーブ賞」を徳島県吉野川市の「美郷の梅」がそれぞれ受賞し、地方紙などのメディアに掲載されるなど話題になりました。

この活動の目的は、日本各地で育成されている観光特産品を再発見、再発掘し、一定の価値を付与することで、知名度やブランド力向上に寄与し、地域の活性化を後押しするものです。また、協会では表彰された観光特産品の時代背景や社会的な価値などを今後も調査分析し、内外に発信をしてまいります。

最終選考された3商品については書籍「日本の観光特産・名産」別冊版に掲載されます。また、観光特産大賞の「グランプリ」「金賞」の各ロゴの使用が認められ、商品パッケージ等に使用可能になります。

日本観光特産の表彰については、以下の基準があります。この中のいずれか基準に達していることが必要です。

  1. 観光資源(5体系)を活用した地域の特産品、特産物であること。
  2. 特徴的、差別化された「コトづくり」及び、「場おこし」の活動を行っていること。
  3. 食と工芸、そして観光、地元グルメ、お土産品などで、今年話題になった、特産品、特産物開発であること。

観光特産大賞「グランプリ」、金賞「優秀賞」、金賞「ニューウェーブ賞」

特産品20品が観光特産大賞事務局の専門家委員会によりノミネートされ、最終選考には10名の各界の専門家が審査員となり、ノミネートされた特産品を1位から10位までのランキングを付け、ポイントによる加点方式で集計し、観光特産大賞「グランプリ」、金賞「優秀賞」、金賞「ニューウェーブ賞」が決定します。

「日本観光特産大賞2020」

観光特産大賞「グランプリ」→商品力と仕組みつくりで他を圧倒する商品に贈られる賞

金賞「優秀賞」→今年度、トレンドを捉えた商品に贈られる賞

金賞「ニューウェーブ賞」→新たな市場を創造した商品に贈られる賞

観光特産とは

「観光特産」とは、
「観光資源と地域特産の融合によって生み出された商品及びサービス」のことを『観光特産』と、一般社団法人日本観光文化協会では定義しており、次のような関係図式で表しています。

観光特産 = 観光資源 x 地域特産

※『観光特産』とは、「観光資源」と「地域特産」とを融合させることで地域特有の商品及びサービスの存在になると定義しています。
『観光特産地域』の造成には、地域に備わっているモノやコトである「地域特産」を、観光需要を呼び込む「観光資源」となるように、発掘し、収集して整理していく仕組みづくり=「コトづくり」が重要となります。

観光でその地域を訪れたいと望む人々にとっては、その地域が選択に値する魅力あるものが存在していることがポイントとなります。それは、その地域ならでは、その地域でしか体感できないモノやコトが存在するかどうか、です。そうしたモノやコトは、地域の魅力を構築できる「資源」でもあり、地域の存在を表す「地域特産」ともいえます。地域では、その「地域特産」に成り立ちや誕生にあたっての物語があるかを検証する必要性があります。

昨年度の受賞はこちら→→2019年観光特産大賞