マネジメントマーケティングとは

新たなマネジメントを生み出すマーケティング

マネジメントマーケティングとは

『新たなマネジメントを生み出すマーケティング』といわれ、小塩稲之が提唱した理論。マネジメントマーケティングとは、「経営ビジョン、経営計画を含むあらゆる事業活動においてマーケティングは常に先行し、新たなマネジメントを創出することである」。マネジメントマーケティングは実行し、市場に適応することのできる実践の理論といわれている。

さらに、既存のマネジメントにおける「マネジメントマーケティング」は、川下から川上を見つめ、経営の全体、経営の根幹までを含めて構築するという概念を含むものである。マネジメントマーケティングは、企業活動の全体、事業活動の全体を計るものさしとして位置づけられ、その活用においてはMM戦略シート、MMワンシート企画書などを代表に、MMP®ツールと言われる各種のツール類が存在している。

マネジメントマーケティング(MM)とマーケティングマネジメント(※コトラー提唱)の違いを、端的に言い顕わすと、マーケティングマネジメントは、マーケティングを経営管理の視点から捉えたものであり、マネジメントマーケティング(小塩稲之提唱)は、「経営管理を市場の視点で捉えたもの」です。

マーケティングマネジメントは、マネジメントの枠組みの中で、「マーケティングをそのプロセスの中で効果的かつ効率的に進めていくこと」と捉えています。マネジメントマーケティングは、マーケティングの枠組みの中で、「マーケティングが新たなマネジメントを創出していくこと」と捉えています。

マーケティングとマネジメント、どちらの枠組みで、どのようにそれを捉えるかという点で、この2つの論理は対比できます。

 

マネジメントマーケティングの考え方を、整理すると以下のようになります。

1.マネジメントマーケティングの基本
「経営ビジョン、経営計画において常にマーケティングが先行する」という考え方。
「経営ビジョン、経営計画を含むあらゆる事業活動においてマーケティングは常に先行し、新たなマネジメント、新規組織を創出することである」。

2.マネジメントマーケティングの基本
マネジメントのすべては「取り巻く環境に対応できるかどうか」。
分野や業界によってその時間差が長いか短いか、「分野や業界を見て、企業を見る=市場の視点」が重要。

3.マネジメントマーケティングの将来
大企業においてマネジメントマーケティング戦略は経営者の責任だが、企業が採用したエキスパート(もしくはコンサルタント)などへ変わりつつある。中小企業においてもエキスパート(もしくはコーディネータート)などにアウトソーシングする時代になる。

4.マネジメントマーケティングの視点
「市場の視点」

常に「市場の視点」に立って企業全体、商品、販売、販売促進戦略など各戦略を策定、実践することが重要。経営理念と経営ビジョンは、よく混同されます。「経営理念は考え方で、経営ビジョンは夢」というような方がいますが、それは間違いであり、「経営理念は哲学であり、経営ビジョンは将来構想、つまり「考え方」です。

経営トップの熱い思いと夢はなくてはならないものですが、「モノづくりは経営トップの夢を形にするもの」というのも、これもまた、間違いです。「市場の視点でモノづくりをスクリーニングすること=MMのプロトタイプ評価表、MM製品評価表」が、これからの時代はより重要になります。多くの中小企業もこれにより、「売れるものをつくる」という発想に転換できます。

 

マネジメントマーケティング・プログラム【MMP®】開発

マネジメントマーケティングのツール

マネジメントマーケティング(MM)関連の体系化したプログラムやプロジェクト運営、各種のツール類では、代表的な17のプログラムやツールがあります。
まず、ひとつは、MMCと言われる①「MM戦略会議」、次にMMCを育成研修用のプログラムとして開発したMMP®と言われる②「MM戦略プログラム」です。

観光分野では、観光のカテゴリーを体系化した③「MMまちづくりの3ステップ」、④MMの「観光5資源体系」、さらに場おこしのプロセスとして利用されている⑤「モノづくり・コトづくり・場おこし7ステップ」があります。またイベント分野では、各種のイベントを区分、体系化した⑥MMの「イベント・コミュニケーション体系表」があります。調査・評価関連では、⑦「MM地域情報リスト」、⑧「MM観光商品テーマ別評価シート」、⑨「MM観光事業評価シート」、⑩「MM特産品・特産物評価表」、⑪「MM特産品調査分析」の手法などがあります。

商品企画開発分野では ⑫「商品企画開発10のステップ」手順、事業開発、商品企画開発で、よく活用される⑬「MM戦略シート」や、⑭「MMワンシート企画書」の各企画シートがあります。「MM戦略シート」は、A、Bの2種類があります。

また、各分野を通じて、企業の相談会などにも使われている⑮「MM製品評価表」、⑯「MMプロトタイプ評価表」 ⑰「MMスキルアップコミュニケーション」などがあります。

のほか、各種のMMに関連する各種のツール類があり、日々ブラッシュアップされています。

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